愛知県生活協同組合連合会は昭和27年（1952年）に創設され、このたび創立70周年を迎えることができました。これもひとえに関係行政のみなさま、日本生協連をはじめとする関係諸団体のみなさま、そして会員生協の役職員のみなさまのご理解とご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。

　

発足当時20の生協でありました連合会も、現在、地域・職域・大学・医療・共済の36生協が加盟し、組合員も350万人を超える規模となり、それぞれの分野での事業活動により愛知県の消費者の暮らしを支えています。

　

新型コロナウイルス感染症に翻弄されて今年で３年目になります。 世界では、ウクライナ情勢に関係した食料・資源などの供給不足・価格上昇により景気が下振れする中、日本においては急激な円安が物価上昇に大きく影響し、消費者の生活環境は引き続き厳しい状況にあります。 新型コロナウイルス感染症については、感染対策は引き続き重要な課題ではありますが、行動制限の緩和により経済・社会活動の正常化が少しずつ進むものと思われます。

　

また、長引くコロナ禍は、消費者の意識や価値観、暮らし方や働き方にも影響し、社会全体のデジタル化が加速することで、新しい生活様式が常態・常識として定着していくと思われます。

　

ただ、どのような時代においても、我々生協は地域住民、行政とともに経済的弱者・社会的弱者に手を差し伸べることを大きな使命のひとつとし、生協を取り巻く幅広い課題に対してスピード感をもって対応すること、組合員の暮らしの不安に手をさしのべることを使命とする生協が、如何にきめ細かい事業と諸活動で暮らしの問題解決に役立つか、従来にも増して幅広く、奥深く取り組むことが重要であると認識しています。

　

地球温暖化に伴う気候変動により世界各地では大きな災害が発生しました。日本国内でも、これまでの想定を超える記録的な豪雨災害に見舞われ、全国に甚大な被害をもたらしました。令和の時代は大規模災害に向き合う時代と考え、近い将来予想される南海トラフ地震をはじめ、大規模災害への備えをしっかり整えていく必要があります。

　

このたびの創立70周年の節目とともに、「安心して暮らし続けられる、誰ひとり取り残さない社会」の実現をめざして、これからも会員生協の下支えの活動を継続してまいります。

　

こうした思いを会員生協のみなさまと共有し、将来に向かって一緒に歴史を刻んでいきたいと願っております。

　

今後とも変わらぬご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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